ゴーダワールド

 hello. i love you. oh right! Let’s die. Actually, Let’s enjoy my life

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あかん。あかんわ。誰か花粉を何とかしてくれないか。何とかしてくれ。 ま、花粉のことはどーでもいいんだ。 今日は、実家で飼っていた猫についての物語をつらつらと書く。


sherry2.jpg

これは僕がはじめて描いた油絵。
現在この絵は実家に飾られている。


20年前、息子二人が家を出ることになった時、僕の母親は毎日泣いていたらしい。
それを可哀想に思った親父が、高知の日曜市で3千円で売られていた猫を母に買ってやった。

母親はその猫に「シェリー」という名前を付けた。


ついこの前、そのシェリーが死んだ。



20年も我が家(実家)で暮らしたのだから、猫としては大往生である。
僕は何匹も猫を買ったことがあるので、大抵のことでは驚かない。

けれど、とにかくシェリーはかなり変わった猫だった。

何が?って聞かれると返答に困るけれど、一言で言うならば「高貴な」感じだろうか。
凛とした姿勢で、下品な下賤な振舞いは絶対にしない。
何か、どこか、悟っている感じが常にあった。

そして、いつも母を見守っている様な雰囲気だった。




話は20年ほど前に逆戻る。

僕は、その頃当然、絵なんか描いてなかった。
音楽にどっぷりと浸かっていたというのもあるけれど、今思うとオコガマシイ話だけれど、正直、

「絵くらい誰でも描けるじゃねえか」

って思っていたからだ。


今だって、その考え方に何も異論はないけれど、絵を描くことの本当の難しさは心に沁みて知っている。


で、
そんな時に、ひょんなことからリャドの絵「ロルカの詩Ⅰ」を見る機会があった。
その何とも言葉に出来ない感動は今でも覚えている。
ここでは長くなるので書かないけれど、5時間もその一枚の絵の前で立ちすくんでいる僕の行動は、その会場では当然ちょっとした事件というか騒ぎになった。

とにかくその会場をあとにした僕は、その足で即、画材屋に行き、「油絵セット」なるものを買った。

小学生の頃から油絵の具に憧れていた僕の夢はやっと叶った。
僕は小学生の頃、水彩絵の具が嫌で「なぜ油絵の具で描かせてくれないのか」とずっと先生に言っているような非常に面倒臭い子供だった。

その油絵の具を使うという夢はやっとその「油絵セット」を買った時に叶えられたのだ。
でも、油絵なんて描いたことも無いから、油壺は灰皿だと思っていた。


そして家に帰って、煙草をたくさんたくさん吸いながら(今は吸ってません)油壺を灰皿にしながら、シェリーを描いた。息子の代わりにやってきたシェリーを。
無我夢中で描いた。絵を描くことじたいが小学生以来だった。

息子が家を出て、泣いていた母を元気付ける偉大な存在「シェリー」。
バックには神々しい空、雲を描いた。

なんとも大袈裟な絵になってしまった。

こそばかゆい絵になってしまった。

でも、
何かがはじけて、自分の魂とでもいうものが喜んでいるのを感じた。
でも、その絵を描いただけでその場は満足して終わった。


それから次の絵を描くまでに5年の歳月がかかった。

その5年後に京都でムンク展を見た時、僕の中の大事な何かが大きくはじけた。
僕がこの世で表現したいモノがそこには全て表現されていた。
それほどの感動を絵画から味わったことは今でも無い。

それから絵を描き続けて、そして、今がある。




先日母親から送られてきたメールにはこう書かれていた。


「シェリーが死にました。
 シェリーの絵を描いていてくれて本当にありがとう。
 シェリーはいなくなってしまったけれど、絵があるからとてもとても嬉しいです。」



僕が描いたその絵は、立派な額に飾られてシェリーの遺影となった。






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ゴーダワールド   Goda world

Author:ゴーダワールド   Goda world
   
京都在住
画家
既婚
レッドブルぶどう味
コーヒーはブラック
最近はラテ

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